【代表プロフィール】

小林春奈

1976年静岡県浜松市生まれ。

大学卒業後、旅行会社を中心に約20年間会社員生活を送る。

(2006年~2018年までは株式会社JTBに勤務。顧客満足度の高さでベンチマーキング賞を受賞)

結婚を機に2004年から横浜で暮らすようになる。2児の母。

 

・2017年12月 横浜市経済局主催「ソーシャルビジネス・スタートアップ講座」2017年後期修了。事業内容発表のプレゼンで1位獲得。

・神奈川ネットワーク運動 第26期および第27期市民社会チャレンジ基金の審査通過。

・神奈川県の神奈川なでしこブランド2020にさをり織りグリーティングカードが認定される。

(2020年2月1日。神奈川県庁主催のマークイズみなとみらいでの認定式の様子)

 

 

【この事業に対する想い】

これまでほぼ旅行業の経験しかなかった私が、この事業を始めようと思ったきっかけは、娘が複数の障がいをもって生まれてきたことでした。

娘が障がいをもって生まれてきたことで、それまでほとんど知らなかった福祉作業所の存在を知ったのです。

福祉作業所で素敵な製品を作っていても、なかなか一般の人に知ってもらう機会が少ないことも知りました。

福祉作業所で作業をしているハンディのある方々の工賃が低いのはご存知の方もいるかと思います。

福祉作業所は日中の居場所作りの意味合いも大きいので、工賃アップに繋げるのはとても難しいことですが、自分たちが作った製品が売れること、それを使ってくれる人がいることで、彼らのモチベーションアップに繋げるお手伝いをすることは私にもできるのではないかと考えました。(そして微力ですが結果的に工賃アップにも繋がっています)

WEB販売を始める前に、2017年11月から市場調査的に私の大好きなカフェに商品を置かせていただいています。そのカフェは福祉とは全く関係のないお店です。オーナーさんが私の活動に賛同してくださり、なによりも商品の魅力を理解してくださり、協力してくれているのです。東急東横線 白楽駅徒歩2分の場所にある雫カフェです。(2021年10月追記:雫カフェさんは2021年9月30日で閉店したため委託販売は終了しています)

雫カフェに商品が並んでいる様子を写真に撮って福祉作業所(横浜市神奈川区の青桐茶房さん)に持って行ったり、何がどれくらい売れたかの報告をしに行くと、作り手さんも職員さんもとても喜んで下さいました。

職員さんから「作っているみんながとても楽しみにしているんですよ」というお話を聞いたり、「今度どんなふうに商品が並んでいるのか見に行ってみようか」とランチの約束をしたりしている様子を見て、わたしのやりたいことはこれだ、と確信しました。

 

福祉作業所ではひとつひとつ丁寧に製品を作っています。

作り手さんのコンディションが一定ではないため大量生産は難しいのが現状です。

ですので、一人で始めた小さな事業ですが、長く、確実に、本当の意味で福祉作業所を支援していけるよう、福祉作業所の皆さんに負担をかけないやり方で、私にできることを考えて誠実に取り組んでいきたいと思っています。

【追記】2018年1月にエイムワイを開始した当初は仕入れ先の福祉作業所は3か所でしたが、2020年1月現在14か所まで増えました。オリジナル商品の開発にも力を入れています。

 

 

【エイムワイの由来とロゴマークについて】

エイムワイは、2017年3月に42歳の若さで他界した義姉の名前yumieからつけました。

高齢者や障がい者など社会的弱者に対して、常に自然な優しさをもっていた義姉の精神を見習ってこの活動に誠実に取り組んでいこうと思っています。

ロゴマークは読みやすくするためにeimuとyの間に区切りを入れました。その区切りをドットではなく四つ葉のクローバーにしたのは、

クローバーは三つ葉がスタンダードで、変異で生まれたのが四つ葉。

その四つ葉のクローバーを見つけられた者には幸運が訪れると言われているのが、21番の染色体が1本多い21トリソミー(ダウン症)に通じるものがあると思ったからです。

実姉の友人であるメキシコシティ在住のメキシコ人デザイナーにデザインを依頼したロゴマークですが、Yの中の三角ふたつは、私の亡き義姉への想いとダウン症で自閉症の娘への強い想いを表してくれたそうです。